2021 年 57 巻 1 号 p. 22-26
症例は36週4日,2,370 gで出生した腹壁破裂の女児.出生後,脱出した腸管を確認すると結腸閉鎖を合併していた.その口側盲端にはpinholeがあいていたが腹腔内の汚染はなく,一旦サイロ造設し翌日結腸閉鎖に対する手術を施行した.腸管を洗浄しながら癒着剥離を行い結腸閉鎖部の口側・肛門側を確認し,血流の十分ある部分で自動縫合器による機能的端々吻合を行った.腸管は浮腫が強く腹腔内に還納できなかったため,再度サイロを造設して手術を終了した.その後1週間かけて腸管を腹腔内に還納し,第9生日にsutureless法で腹壁閉鎖を行った.術後経過は良好で,第19生日にfull feedingとなり,第32生日に退院した.結腸閉鎖合併腹壁破裂症例では人工肛門造設が一般的であるが,自動縫合器を用いることで口径差を気にせず吻合を行うことができるため,有効な方法と考えられた.