日本小児外科学会雑誌
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原著
Nuss法術後のバー抜去時における合併症の検討
内田 豪気芦塚 修一杉原 哲郎梶 沙友里金森 大輔大橋 伸介黒部 仁大木 隆生
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2021 年 57 巻 4 号 p. 719-723

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抄録

【目的】Nuss法は,現在多くの施設で漏斗胸に対する第1選択の術式となっているが,Nussバー抜去に関する文献は少ない.当院における手術手技に関して後方視的に検討を行った.

【方法】1)対象

当院にてNuss法を行い,2005年8月から2018年12月の間にペクタスバー®(メディカルU&A,以下バー)抜去を行った289例から除外基準として,バー留置継続困難症例,再手術症例,その他疾患同時手術症例,挿入時16歳以上とし最終的に184例を検討した.

2)手術手技

両側の創瘢痕よりバーを露出させリムーバルギアでストレート化し抜去している.胸部症状がなければ術後2日の経過観察のみで退院となる.

【結果】手術時年齢は中央値14歳.平均手術時間は60.6分,出血量は10 ml未満162例,10~50 ml 8例,51~100 ml 11例,101~500 ml 3例であった.術中術後合併症はいずれの症例でも認めず,入院期間の延長を要する症例は認めなかった.

【結論】計184例,274本のバー抜去を行ったが,合併症なく概ね良好な結果であった.Nuss法術後のペクタスバー抜去の手術手技として妥当であると考える.

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