日本小児外科学会雑誌
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症例報告
骨盤骨原発骨肉腫に対し陽子線治療前に腹腔鏡下スペーサー留置術を行った1例
藤井 俊輔増本 幸二五藤 周産本 陽平青山 統寛坂元 直哉瓜田 泰久新開 統子高安 肇
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2021 年 57 巻 4 号 p. 730-734

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抄録

骨盤骨原発骨肉腫に対して照射前にスペーサー留置術を行うことで放射線性腸炎を予防できた1症例を経験した.症例は7歳の女児で,右腸骨を原発とする骨肉腫と診断され,化学療法が行われていたが,陽子線治療を併用した治療目的に当院紹介となった.腫瘍は腸管に近接しており,放射線性腸炎を回避するため,腹腔鏡下スペーサー留置術を行う方針となった.スペーサーとしてティッシューエキスパンダーとGore-Tex® sheetを組み合わせることで,固定が難しい部位にスペーサーを固定し,腸管と照射野の間に距離を置くことができた.腹腔鏡下スペーサー留置術は化学療法や陽子線治療の計画を遅延させることなく施行され,放射線性腸炎を発生させることなく陽子線治療を安全に施行することが可能であった.

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