日本小児外科学会雑誌
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症例報告
下血により貧血を来した下行結腸pyogenic granulomaの1乳児例
高松 由布子春本 研稲葉 真由美
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2022 年 58 巻 5 号 p. 788-792

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抄録

症例は生後2か月女児.生後1か月頃より血便が出現し,外来経過観察していたが,生後2か月時に貧血の進行を認めたため入院加療となった.注腸造影検査で下行結腸に径8 mm大の腫瘤性陰影を認め,出血源と考えられた.必要時迅速に手術へ移行できる体制を整え,全身麻酔下に下部消化管内視鏡検査を施行し,下行結腸の亜有茎性腫瘤に対して内視鏡的粘膜切除術を行うも,穿孔を来したため開腹手術へ移行した.長径2 cmの穿孔に対し穿孔部単純閉鎖および腹腔ドレナージ術を施行した.術後経過良好で再発を認めていない.病理結果はpyogenic granulomaであった.Pyogenic granulomaは口腔粘膜以外の消化管発生は稀であり,小児の報告例は極めて少ない.易出血性のため小児においても消化管出血の原因の一つとして挙げる必要がある.症例に応じて安全かつ確実な治療法を選択することが重要であり,本症例は乳児のため内視鏡操作が難しく,穿孔を来す前に外科的切除へ切り替えるべきであった.

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