日本小児外科学会雑誌
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症例報告
肝門部空腸吻合術時に造設した腸管重積型逆流防止弁による挙上空腸狭窄が難治性胆管炎の契機となった胆道閉鎖症の2例
平田 雄大 眞田 幸弘大西 康晴岡田 憲樹堀内 俊男大豆生田 尚彦佐久間 康成佐田 尚宏
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2023 年 59 巻 7 号 p. 1058-1063

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抄録

腸管重積型逆流防止弁付加手術を行った胆道閉鎖症(BA)において,挙上空腸狭窄が難治性胆管炎の契機となり,生体肝移植(LDLT)を施行した2例を報告する.【症例1】15歳女児.生後1か月時にBAに対して肝門部空腸吻合術を施行したが,胆汁排泄不良で生後2か月時に逆流防止弁付き再吻合術を施行した.術後15年時に挙上空腸狭窄による難治性胆管炎に対してイレウス管を留置したが,肝内胆管数珠状拡張と黄疸は改善せず,LDLTを施行した.【症例2】26歳男性.生後4か月時にBAに対して逆流防止弁付き肝門部空腸吻合術を施行した.術後25年時に黄疸を伴う胆管炎が出現したため,挙上空腸狭窄に対してENBDチューブを留置したが,胆管炎は改善せず,LDLTを施行した.逆流防止弁は長期BAにおいて挙上空腸狭窄による難治性胆管炎の原因になることがある.

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