日本小児外科学会雑誌
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原著
地方大学における外傷疾患の分析と小児外科医の意識調査からみた外傷治療に対する傾向と課題
升井 大介 橋詰 直樹古賀 義法吉田 寛樹愛甲 崇人中原 啓智靏久 士保利倉八 朋宏東舘 成希加治 建
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2025 年 61 巻 1 号 p. 36-44

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抄録

【目的】高度救命救急センターを有する地方大学病院における小児外傷に対する小児外科医の役割と課題を明らかにする.

【方法】12年間に高度救命救急センターに搬入され当科に入院した小児患者を対象とした.さらに小児外傷症例の経験について当科所属医師にアンケート調査を実施した.

【結果】小児外科に入院した患者は55名(4.58人/年),臓器損傷患者は25名(2.08人/年),外科手術症例は6例(10.9%)であった.医師へのアンケート調査では8割以上が外傷診療の経験を有していたが,手術経験には個人差があった.施設に搬入される症例が少ないことから,診療経験の情報共有や一般外科医との協力体制の確立,全国的な症例集積で日本独自の体制を確立すべきという意見が見られた.

【結論】外傷における小児外科医の役割として,全身管理は重要であるが,手術修練の機会が限られており,関連外科医との協力体制の構築が必要になると考えられた.

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