日本小児外科学会雑誌
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症例報告
Paint & Wait managementが奏功した巨大臍帯ヘルニアを伴う総排泄腔外反症の1例
向井 亘 中原 康雄宮田 豪人見 浩介高田 知佳船橋 功匡浮田 明見高橋 雄介後藤 隆文青山 興司
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2026 年 62 巻 2 号 p. 218-223

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抄録

総排泄腔外反症(cloacal exstrophy:以下CE)はbladder plateや臍帯ヘルニアの大きさに多様性を有する極めて稀な疾患である.今回我々は「Paint & Wait management」(以下:本法)により,巨大臍帯ヘルニアの上皮化後に待機的手術を行ったCE治療の1経験例を報告する.【症例】在胎32週4日の胎児MRI検査でCEと胎児診断され,在胎38週6日に2,686 gで出生した男児.出生後にCEを確認し,巨大臍帯ヘルニアに対し含銀抗菌性創傷被覆材等を用いて臍帯ヘルニアの上皮化を図った.母乳主体の経腸栄養で体重増加を得ながら,臍帯ヘルニアが上皮化した日齢58に後腸盲端部をend stomaとして造設し,皮膚と,縫合した左右のbladder plateで腹腔を閉鎖した.本法は巨大臍帯ヘルニアを合併するCEに対する,安全かつ有効な治療戦略の一選択肢となり得ると考えられた.

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