日本小児外科学会雑誌
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症例報告
恥骨上部に発生した乳児線維性過誤腫の1例
納所 洋 尾山 貴徳岡 詠吾井関 昭子佐藤 由美子岡野 寛谷本 光隆
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2026 年 62 巻 4 号 p. 901-905

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抄録

恥骨上部に乳児線維性過誤腫(fibrous hamartoma of infancy: FHI)を生じた1歳男児の1例を報告する.生下時より同部に淡青色母斑・発毛を認め,生後6か月頃に直下の硬結が出現し緩徐に増大した.超音波検査では皮下に高エコー腫瘤を,MRI検査ではT1低信号・T2高信号の境界不明瞭な腫瘤を認めた.良性腫瘍を疑い1歳5か月時に母斑を含めて全摘した.病理学的に脂肪組織・膠原線維束・未熟間葉系細胞の三相構造を認めFHIと診断した.FHIは稀な良性軟部腫瘍で術前診断は困難であるが,乳幼児の皮膚変化を伴う皮下腫瘤においては念頭に置くことが重要である.手術においては腫瘍の切除範囲と機能性・整容性温存とのバランスを考慮した判断が必要である.

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© 2026 一般社団法人 日本小児外科学会

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