2025 年 3 巻 1 号 p. 48-53
【目的】静止立位の膝関節伸展・屈曲角度と片脚着地早期の膝関節屈曲角度および最大垂直床反力との相関関係を明らかにすることと,10°以上の過伸展を有する者の片脚着地における体幹・下肢バイオメカニクスの特徴を明らかにすることとした。
【方法】成人女性21名を対象とし,三次元動作解析装置と床反力計を用いて静止立位と片脚着地後40 ms時の体幹・下肢キネマティクスと最大垂直床反力を測定した。
【結果】静止立位の膝関節伸展・屈曲角度と片脚着地時の膝関節屈曲角度,最大垂直床反力は有意な相関関係を認めなかった。静止立位で膝関節伸展角度が10°以上である過伸展群は,対照群と比較し片脚着地時の体幹と股関節の屈曲角度が有意に小さかった。
【結論】体幹と股関節屈曲角度の小さい着地は非接触型膝前十字靱帯損傷と関連するとされており,過伸展膝の膝前十字靱帯損傷予防においては考慮されるべき点と考えられた。