スポーツ理学療法学
Online ISSN : 2758-4356
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研究論文(原著)
  • 藤村 諭史, 釜﨑 大志郎, 平野 敦大, 保坂 公大, 末永 拓也, 吉田 禄彦, 白石 佳成, 野中 咲希, 松尾 健司, 大田尾 浩
    2027 年5 巻1 号 p. 1-8
    発行日: 2027年
    公開日: 2026/07/31
    ジャーナル オープンアクセス

    【目的】高校男子サッカー選手を対象にトップチーム群とその他群の体格,体組成および身体機能を比較した。本研究は,高校サッカー選手のパフォーマンスを向上させるための資料となる。

    【方法】本研究は横断研究である。対象はA高校男子サッカー選手とした。体格,体組成,身体機能を従属変数とし,所属カテゴリーによる群間差を多変量分散分析(MANOVA)で検討した。事後検定として,各測定項目をt検定で比較した。

    【結果】MANOVAの結果,所属カテゴリーにおいて,従属変数に有意な差があった(p=0.018)。トップチーム群は,体重が重く,筋量が多かった。また,ジャンプが高く,スプリントが速かった(p<0.05)。

    【結論】トップチーム群は,体重が重く,筋量が多く,ジャンプ,スプリント能力が優れていた。高校サッカー選手の体重を増加させ筋量を増やし,ジャンプとスプリント能力を上げることでパフォーマンスが向上する可能性が示された。

  • 岩田 康志, 田城 翼, 有馬 知志, 安部倉 健, 貝塚 崚輔, 奥垣 智仁, 前田 慶明
    2027 年5 巻1 号 p. 9-15
    発行日: 2027年
    公開日: 2026/07/31
    ジャーナル オープンアクセス

    【目的】本研究は,rotation related sports(以下,RRS)選手の多裂筋の筋断面積の左右非対称性と腰椎分離症の既往,競技復帰後の慢性腰痛との関連を検討することを目的とした。

    【方法】対象はRRS未経験の陸上選手10名,RRS選手20名(既往なし10名,既往あり10名)の計30名とした。超音波画像診断装置を用いて多裂筋の筋断面積を測定し,左右比を算出した。左右比の群間比較にはKruskal-Wallis検定,既往あり群内の腰痛の有無による比較にはMann-WhitneyのU検定を用いた。

    【結果】RRS選手の左右比は未経験群より有意に高く(p<0.01),また,既往あり群では腰痛ありの選手の左右比が腰痛なしの選手よりも高値を示した(p<0.05)。

    【結論】RRSの競技特性が多裂筋の左右非対称性に影響を与え,左右比の増大が腰椎分離症後の慢性腰痛の発生と関連する可能性が示唆された。

  • 松尾 高行, 小泉 鷹矢, 築田 英紀, 延川 祥大, 木村 佳記
    2027 年5 巻1 号 p. 16-20
    発行日: 2027年
    公開日: 2026/07/31
    ジャーナル オープンアクセス

    【目的】ジャンプ動作の簡便な衝撃緩衝評価法を開発するため片脚ドロップジャンプ着地(SLDJL)における着地音と衝撃緩衝能との関連性を明らかにすること。

    【方法】大学女子バスケットボール選手29名58脚を対象とし,20 cm台から床反力計上に着地させた。床反力計側方に騒音計を設置し最大着地音を計測した。床反力垂直成分(1,000 Hz)の最大値を到達時間で除して衝撃緩衝係数(LR)を算出した。各脚3回,計174試行を解析し,着地音とLRの関連をSpearmanの順位相関分析で検証した。

    【結果】着地音は72.6(68.8‒76.5)dB,LRは0.6(0.5‒0.8)N/ms/kg(中央値[四分位範囲])であり,両者に強い正の相関(r=0.76, p<0.01)を認めた。

    【結論】SLDJLにおける着地音は衝撃緩衝能と関連し,LRを簡便に推定できる可能性が示唆された。

短報
  • 梅原 弘基, 黒川 純, 加藤 雄太
    2027 年5 巻1 号 p. 21-27
    発行日: 2027年
    公開日: 2026/07/31
    ジャーナル オープンアクセス

    【目的】膝前十字靭帯再建術後患者のReturn to Participation(RTPa)・Return to Sport(RTS)・Return to Performance(RTPer)に分類したスポーツ復帰レベル別と各時期での膝伸展筋力基準達成率の特徴について検討すること。

    【方法】対象は2021年4月から2024年3月に初回ACL再建術を施行し,術後12か月まで経過観察可能であった191例で,術後12か月までの状況によりRTPa群55例,RTS群104例,RTPer群32例に分類した。術後4・6・8か月時における膝伸展筋力の基準達成割合および達成基準数別の対象者分布についてカイ二乗検定を用いて検討し,膝伸展筋力について分割プロット分散分析を用いて検討した。

    【結果】各時期での基準達成割合は有意差を認めなかった。3時期で基準を達成した割合において有意差を認め,RTPer群が高値であった。膝伸展筋力は群および時期で主効果を認め,交互作用は認めなかった。

    【結論】RTPer群は全ての時期において基準を達成した割合が高く,膝伸展筋力は全時期を通して高値であった。

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