スポーツ理学療法学
Online ISSN : 2758-4356
研究論文(原著)
国内electronic sports選手の傷害に関する調査
髙上 凌弥前田 慶明小宮 諒田城 翼有馬 知志小田 さくら長尾 拓海吉荒 瑠莉奈浦辺 幸夫
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ジャーナル オープンアクセス

2025 年 3 巻 1 号 p. 59-65

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抄録

【目的】国内electronic sports(以下,esports)選手のesportsに関連した傷害とその対処法,サポート体制の実態を明らかにすること。

【方法】国内で活動するプロesportsチームに所属する選手のうち,研究の趣旨に理解を示した8名を対象に半構造化インタビュー調査を実施した。競技による傷害の有無や部位,競技離脱日数,対処法,サポート体制の有無や内容などを聴取した。

【結果】Esportsに関連した傷害は8名中5名に,計7件発生していた。傷害部位は手関節,手,腰部,頸部であり,要因として長時間の座位や不良姿勢の回答を得た。傷害経験のある対象者にはサポート体制がなく個別で対処を行っていたが,傷害経験のない対象者にはサポート体制が整備されていた。

【結論】国内esports選手は,esportsに関連した傷害が発生しており,選手へのサポート体制の整備が不十分である現状や,サポート体制が傷害発生予防に寄与している可能性が確認された。

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© 2025 一般社団法人 日本スポーツ理学療法学会

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