2026 年 4 巻 1 号 p. 27-32
【目的】高校野球選手におけるスポーツ外傷・障害発生状況を調査し,発症時期からその特徴を調査する。
【方法】高校野球選手を対象とし,スポーツ外傷・障害発生率,発症部位,練習・試合や休みの日数を算出し,準備期(12‒2月)と試合期(3‒5月)で比較した。次に,スポーツ外傷・障害分類,発症歴,発症メカニズム,発症様式,受診状況の各件数を準備期と試合期で比較するためにカイ2乗検定を用いて検討した。
【結果】発生率は,1,000 athlete-exposuresあたり準備期で4.3,試合期で5.1であった。受診状況においては,準備期で治療院の受診が,試合期では受診なしが有意に多かった(p=0.004)。
【結論】両期間でスポーツ外傷・障害の発生頻度や機序に差は認めなかった。試合期では医療機関等に受診できていない選手が多いため,休養日が少なくなる日程の中で重症化を防ぐための対策の必要性が示唆された。