2026 年 4 巻 1 号 p. 39-47
【目的】サイドステップカッティング(SSC) における足部接地様式の違いが,前十字靭帯損傷と関連する運動学・運動力学的要素および動作遂行時間に与える影響を明らかにすることを目的とした。
【方法】サッカー経験を有する健常成人男性20名を対象としてSSCによる90°方向転換動作の三次元動作解析を実施した。この際,前足部接地条件と後足部接地条件を設定し,膝関節の運動学・運動力学的要素,地面反力特性,SSC遂行時間を条件間で比較検討した。
【結果】前十字靭帯損傷と関連すると考えられる接地期前半の膝関節屈曲・外反・内旋モーメント最大値は後足部接地条件において有意に大きくなった。SSC遂行時間は前足部接地条件において有意に短くなった。
【結論】SSCによる90°方向転換動作では後足部接地と比較して前足部接地において,より素早い方向転換が可能となり,前十字靭帯損傷の危険性も低減される可能性が示された。