【目的】テニスでは一方向への体幹回旋動作の反復により体幹筋に非対称性が生じる可能性がある。本研究の目的は,テニス競技歴と体幹筋の筋厚および筋断面積の非対称性との関連性を調査することである。
【方法】テニス経験が1年以上の健常大学生18名を対象に,超音波画像装置を用いて体幹筋の筋厚および筋断面積を測定した。測定は3回実施し,その平均値を代表値として対応のあるt検定を用いて利き手および非利き手側の測定値を比較した。また,非対称性を非利き手側/利き手側と定義し,Pearsonの積率相関分析を用いて体幹筋の非対称性と競技歴との相関関係を確認した。
【結果】対象とした腹筋すべてで非利き手側が高値を示し,内腹斜筋で非対称性と競技歴に正の相関が認められた。
【結論】本研究の結果から,内腹斜筋の非対称性が競技歴と関連する可能性が示された。今後は縦断的研究を通じて因果関係を検証することが求められる。