2026 年 4 巻 1 号 p. 79-84
【目的】膝前十字靭帯損傷はバスケットボール競技に多い外傷であり,リバウンド動作のような身体回旋を伴うジャンプ着地時の受傷例も報告されている。本研究では3条件(正面,同側回旋,対側回旋)下での着地時の膝関節角度,鉛直床反力の違いを検討することを目的とした。
【方法】女子バスケットボール選手を対象に,11名22脚を調査した。3条件でのリバウンド動作を行い,三次元解析動作装置と床反力計を用いて,ジャンプ着地時の膝関節角度,鉛直床反力を測定した。解析区間は接地から40 msまでとした。
【結果】正面条件では有意な差はなかった。同側回旋条件では,全解析区間で,非踏切脚の屈曲角度が小さかった。対側回旋条件では,接地から20 msで踏切脚の外反角度が大きく,全解析区間で鉛直床反力が大きかった。
【結論】回旋方向の違いで膝関節角度,鉛直床反力が異なることがわかった。これは回旋方向が損傷リスクに関与する可能性を示唆する。