肺野型小型肺癌の診断は通常気管支鏡を用いて行われる. しかし, 可視範囲に病変が存在することは稀なため, 生検の際に検体が病巣より採取されるとは限らず, 確定診断率は十分に高いとはいえない. 我々はShorr染色を基に迅速細胞診検査を開発した(迅速Shorr染色). 迅速細胞診を用いて気管支鏡検査時の細胞診用検体を検査室で染色し, 陰性の場合は追加検査を行うことにより, 診断率は72%から91%に改善した. 一方, 心肺機能の低下等のため外科的切除のできない患者や, 高齢者の肺野型小型肺癌に対して, 小線源治療を開発した. 21ゲージ針を用いた経皮的アプローチ, 気管支鏡を用いた経気道的アプローチの両方が可能である. 放射線肺炎は概して軽く, 局所制御も良好であった.