気管支学
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胸腔鏡下手術により診断した肺梗塞の4例
片岡 和彦藤原 俊哉松浦 求樹
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2011 年 33 巻 5 号 p. 337-341

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抄録

背景. 近年,肺梗塞の症例が増加している.症例. 腫瘤影を呈し,胸腔鏡下手術で診断した肺梗塞の4例を報告する.症例1は39歳男性で,胸痛と血痰を認めた.CTで左下葉にスリガラス影を認めたが,3週間後に側方の膨隆した台形の腫瘤影に変化した.他の3例は無症状であった.CTでは,症例2と症例3で側方の膨隆した台形の腫瘤影を呈し,症例4で類円形の結節影を呈していた.4例とも胸腔鏡下に肺部分切除を施行し,切除標本では限局した胸膜の肥厚を伴う壊死像を認め,肺梗塞と診断された.結論. 胸膜直下で,周辺にスリガラス影を伴う,側方の膨隆した台形や四角形の腫瘤影は,肺梗塞の可能性がある.経過観察で縮小しなければ,診断目的の胸腔鏡下手術の適応と考えられた.

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© 2011 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
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