気管支学
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気管支内過誤腫と肺内過誤腫を同時に認めた1症例
保坂 誠石田 順造松島 康
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2012 年 34 巻 1 号 p. 50-53

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抄録

背景.肺過誤腫は比較的よく見られる良性肺腫瘍であるが,多発性過誤腫は大変稀である.今回,気管支内過誤腫と肺内過誤腫の両方を同時に認めた症例を経験したので報告する.症例.52歳,男性.2年前から気管支喘息治療を受けていたが,最近症状の悪化を認め,胸部単純X線で左中肺野に小結節影を認めた.胸部CT上,左上葉に小結節と左主気管支をほぼ閉塞する結節を認めた.気管支内腫瘍に対して気管支鏡下に高周波スネアで切除し過誤腫の診断を得た.1か月後,小結節に対して,肺部分切除術を行い,過誤腫の診断を得た.

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© 2012 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
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