気管支学
症例
EBウイルス関連T細胞リンパ増殖症による肺病変を呈した1例
榛沢 理藤江 俊秀高野 聡子稲瀬 直彦
著者情報
ジャーナル フリー

38 巻 (2016) 5 号 p. 405-409

詳細
PDFをダウンロード (522K) 発行機関連絡先
抄録

背景.慢性活動性EBウイルス感染症(chronic active Epstein-Barr virus infection;CAEBV)と,それに伴うEBウイルス関連NK/T細胞リンパ増殖症は稀な疾患であり,肺病変に関する報告は少数のみである.症例.37歳女性.発熱,頸部リンパ節腫大および肝逸脱酵素上昇に対して精査され,末梢血中のEBウイルスDNAの増加からCAEBVと診断された.約1か月後,咳嗽と呼吸困難を自覚し,急性呼吸不全を認め入院した.胸部CTでびまん性すりガラス影があり,BAL液のCD4陽性細胞の増多とEBウイルスDNA増加を認めた.末梢血中にEBウイルス感染T細胞の腫瘍性増殖があり,EBウイルス関連T細胞リンパ増殖症(EBV+T LPD)およびその肺病変と診断した.結論.気管支鏡検査がEBV+T LPDの肺病変の診断に有用であった症例を経験した.

著者関連情報
© 2016 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
前の記事 次の記事

閲覧履歴
feedback
Top