気管支学
Online ISSN : 2186-0149
Print ISSN : 0287-2137
ISSN-L : 0287-2137
症例
経気管支生検で診断し得た術後22年に再発した腎細胞癌の1例
酒井 珠美小川 尚彦網野 喜彬木場 隼人渡辺 知志米田 太郎西川 晋吾高戸 葉月曽根 崇原 丈介木村 英晴阿保 未来笠原 寿郎
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 39 巻 1 号 p. 34-37

詳細
抄録

背景.胸郭外臓器を原発とする腫瘍の気管内転移は稀である.症例.68歳男性.22年前に腎淡明細胞癌で左腎摘出術の既往があった.血痰を伴う咳嗽,歩行障害と四肢の感覚障害,左肩関節痛を主訴に近医を受診した.右下葉の結節影および頸椎,胸椎,肋骨に骨融解像を認め,肺癌および脊椎転移による神経圧迫症状が疑われ,加療目的に当院へ紹介となった.気管支鏡検査で右気管支B10に隆起性病変を認め,同部位からの生検組織より腎淡明細胞癌の転移であることが判明し,腎癌の再発と考えられた.結論.腎癌の既往がある場合には,長期が経過していても再発である可能性を念頭に置く必要がある.

著者関連情報
© 2017 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top