2017 年 39 巻 2 号 p. 150-153
背景.近年,難治性気胸に対するEndobronchial Watanabe SpigotⓇ(EWS)を用いた気管支充填術の有用性が報告されている.しかし,若年者に対して使用した報告は乏しい.症例.16歳男性.身長139 cm,体重27 kg.4歳時に急性リンパ性白血病を発症,6歳時に同種末梢血幹細胞移植を施行し,慢性移植片対宿主病(graft-versus-host disease)・移植後間質性肺炎に対して長期間prednisolone(PSL)投与が行われている.間質性肺炎のコントロールは難渋し,移植後air leak syndromeの状態である.2013年(14歳時)難治性気胸を発症し,EWSを用いた気管支充填術で改善した.2015年に同側の気胸が再発し,難治性であった.再度EWSによる気管支充填術を施行し,気ろう減少後に胸腔内自己血投与を施行して改善した.結論.小柄な若年者の難治性気胸に対して,EWSを用いた気管支充填術を施行した1例を経験した.