気管支学
Online ISSN : 2186-0149
Print ISSN : 0287-2137
ISSN-L : 0287-2137
症例
Mycobacterium fortuitumによる気管支病変が疑われた1例
井上 勝博古川 里恵岡松 佑樹川上 覚河口 知允
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 39 巻 2 号 p. 170-175

詳細
抄録

背景.非結核性抗酸菌症による気管気管支病変の報告は少ない.症例.67歳男性.201X年3月にS状結腸癌術後フォローCTで左肺上葉に空洞性結節を認め当科初診.気管支鏡検査でMycobacterium fortuitumM. fortuitum)を認めたが経過観察.201X+1年5月に既知の左上葉空洞性結節の増大の他,右主気管支に結節を認めた.同時期の喀痰培養でMycobacterium aviumM. avium)を認めたことから,同年9月より抗菌薬加療を開始し1カ月後には菌は陰性化した.201X+2年2月には喀痰でM. fortuitumを認めたため気管支鏡検査を実施.CTで指摘された右主気管支に隆起性病変を認め擦過にて壊死物質が排出された.同部はM. fortuitumによる病変と診断しレボフロキサシンを追加し,以降経過良好である.結論.M. fortuitumによる気管支病変が疑われた1例を経験したので報告する.

著者関連情報
© 2017 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top