気管支学
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症例
食行動の異常により異物を誤嚥し気管支鏡下に摘出し得た1例
住友 賢哉山子 泰斗坂東 弘基
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2017 年 39 巻 5 号 p. 403-406

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抄録

背景.精神疾患に罹患している患者は誤嚥しやすいが,その機序も様々である.一方切迫摂食という食行動の異常のため誤嚥し,気管支鏡により除去した報告は少ない.症例.52歳男性.統合失調症のため他院に通院中に血痰を認め,当院の外来を受診した.右胸部に喘鳴が聴取され,胸部CTでは右肺上葉入口部に狭窄を認めたため,気管支鏡検査を実施した.右上葉入口部は狭窄し異物を認め,生検鉗子で摘除した.異物の組織所見から食物が疑われ,食物の表面には放線菌が付着していた.周辺の気管支粘膜には扁平上皮化生が認められた.血痰の出る2週間前に食事中誤嚥があり,その時から喘鳴が出現したことが問診で判明した.異物の摘出後から喘鳴が消失し,気管支入口部の狭窄は改善した.誤嚥の原因として言語聴覚士から食行動の異常を指摘された.結論.統合失調症などに罹患している患者では,嚥下障害以外に食行動異常という精神症状により誤嚥を生じることに注意すべきであり,誤嚥を疑われたらすみやかに気管支鏡検査を行うことが重要である.

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© 2017 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
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