1986 年 8 巻 4 号 p. 476-482
サ症と農夫肺症におけるGaシンチグラフィー, BALF中のリンパ球数とTBLBによる病理組織学的所見との関連性について検討した。TBLBによる肉芽腫の検出率はサ症で50%, 農夫肺症で40%であった。肉芽腫の検出率とGaシンチの肺野集積性は相関した。BALF中のリンパ球比率とTBLBによる胞隔炎の検出率は相関した。BALF中のリンパ球比率は喫煙の有無で左右されるため, リンパ球比率が中等度の増加を示すとき, BALF中のリンパ球実数で検討することが望ましく, 臨床的に活動性を評価するうえでより有用と考えられた。