抄録
近畿技術事務所では, より良い法面緑化工を普及するため, 事務所構内法面に復元目標別の植物群落を, 主に播種から造成する目的で, 8つの試験区を設け, 平成3年3月にモデル緑化試験を行った。今回, 施工後11年を経過した時点の調査に継続調査結果も含めて分析を行った結果, 以下のことが判明した。先駆性肥料木による樹林化は, 施工後3~5年で限界樹高に達した群落が復元され, 施工後5年目頃より衰退が始まり鳥散布等による侵入種により遷移がスムーズに進み, さらに施工時より次世代の種子を混播することによりさらに遷移は早く進み, 多様な群落の復元が可能である。草原型の場合, 現時点では遷移が停滞している。植栽型の場合, 早期樹林化は可能であるが, 植栽の密度 · 配置等問題がある。