抄録
雑木林の林床管理を行うためには, まず現状の林床状態の把握が極めて重要となる。 そこで, 関東地方の雑木林の林床において強度の優占種となるアズマネザサ(Pleioblasyus chino) を対象に非破壊で広範囲に渡り群落の構造解析が可能と考えられるプラント · キャノピー · アナライザー(以下, PCA)を用いて葉面積指数(以下, LAI)の測定を行い, 現存量との対応関係を調査した。 その結果, 非樹林地において相対照度を用いた場合と比較して, PCAを用いて測定したLAIと現存量との対応関係の方が高い相関(P<0.05) があり, 樹林内においても林床に生育するアズマネザサの規模を考慮して草本層のLAIから林冠部のLAIを差し引くことで相関係数が増すことが示された。 これにより冬季については手法的確立の可能性が高くなり, 夏季についても地点数の増加により技術化の可能性が示唆された。