2004 年 30 巻 1 号 p. 45-50
本研究では,人工環境気象室内で異なる光強度の4処理区で,ビロードシバとコウライシバの生育反応と耐性度合を探った。その結果,両種共PAR373μmol, m-2, s-1(約22klx)区では健全生育が望めて,PAR97(約4.5klx)区では生育維持が可能,PAR41(約2klx)区は生存臨界点,PAR10(約0.55klx)区では生存不可能であることが解った。ビロードシバの方が光強度が低下しても茎葉への被害の発現や進行が遅く,かつほふく茎の発生や地下部の発達が良いことから,耐陰性に若干優れることが示唆された。