抄録
護岸用コンクリートブロックにおいては,覆土の実施や土砂を捕捉しやすい形状の工夫,ポーラスコンクリートの活用などにより,緑化が可能になってきている。しかし,水際部においては,増水時に覆土が流失しやすく,緑化が極端に遅くなる事例も多い。ここでは,表面をヤシ繊維で覆ったコンクリートブロックを用い,水際部の緑化効果とそのメカニズムについて解明を試みた。その結果,ヤシ繊維自体の掃流土砂及び種子の捕捉効果と,それによって成立した植物により土砂の堆積が促進され,さらに植物の生育基盤が充実することが明らかになった。