日本緑化工学会誌
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技術報告
山火事跡地における実生定着とそれらが水と表土の移動に及ぼす影響
木下 尚子嶋 一徹
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2005 年 31 巻 1 号 p. 194-197

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抄録
瀬戸内沿岸の山火事跡地斜面に樹幹伐倒処理を施し,周辺林分に分布する先駆木本類の播種を行った播種区と対照区を設け,植生や流亡した水と土壌量の違いを調査した。その結果,播種区では実生数の増加や生育の促進が認められ,流亡する水や表土の減少量が対照区を上回った。そのことから,小さなサイズの実生でも多数存在することで山火事跡地斜面の荒廃地化抑制に大きく貢献することが明らかになった。
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© 2005 日本緑化工学会
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