日本緑化工学会誌
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論文
雌性両全性異株カワラナデシコの種子発芽特性
植松 拓理倉本 宣
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2006 年 32 巻 1 号 p. 122-126

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抄録
多摩川において減少傾向にある雌性両全性異株カワラナデシコの保全に関する知見を得ることを目的に,両性花由来の種子と雌花由来の種子を使用して段階温度法による発芽実験を行った。その結果,本種は永続的埋土種子集団を形成しないことが示唆されたため,現存する個体および生育地の保全が重要であると考えられた。また,埋土種子集団を利用した個体群復元は難しいと考えられた。今後,種子を利用した個体群復元を行う際は,両性花由来の種子と雌花由来の種子に低温湿潤処理を施すことと,春季に播種することが効果的であると考えられた。
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© 2006 日本緑化工学会
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