抄録
砂漠化が進行する中国黄土高原の中心部に位置する延安市郊外の公路山(N36°25'40",E109°31'53",alt.1353 m)において,北アメリカ原産の外来種であるニセアカシアとリョウトウナラを含む13種の郷土樹種について葉の水ポテンシャルを比較した。2002年8月における夜明け前と日中の葉の水ポテンシャルは郷土樹種のリョウトウナラよりもニセアカシアで低い値を示し,ニセアカシアはリョウトウナラよりも強い乾燥ストレス下で生育していた。また,郷土樹種では日中の葉の水ポテンシャルが -3.5 MPaより低下する種が5種認められ,特に灌木や小高木を中心として強い乾燥ストレス下で樹木が生育している実体が明らかになった。