抄録
第二東名高速道路建設工事において出現した切土のり面に,専用の袋材を用いた団粒化客土注入工によって植栽基盤を造成し,苗木を植付ける樹林化工事を実施した。施工後約8ヵ月目および約1年目に実施した追跡調査の結果では,導入した苗木の活着状態にバラツキが認められるものの,全体で約90 %以上の活着率となっていることが確認された。根系の伸長状況は,袋材背面から露出した根系が,地山の土層中に旺盛に伸長している状況が確認された。これらの結果から,切土のり面の樹林化を図るための方法として,本工法の有効性が実証されたものと考えられる。