日本緑化工学会誌
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特集
特集「積雪寒冷地における緑化工技術の現状と課題」(II), 北海道十勝川水系に自生する絶滅危惧種ヒシモドキ(Trapella sinensis Oliver)の保全対策に向けて
田崎 冬記飯尾 直人丸山 純孝荒瀬 輝夫内田 泰三
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2007 年 32 巻 3 号 p. 412-414

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抄録

絶滅危惧種ヒシモドキ(一年生浮葉植物)について,北海道十勝川水系に自生するそれを中心に整理した。その結果,以下のことが示唆された。国内での自生地は5 都道府県にすぎない。北海道十勝川産の外部形態は,芒では佐賀県産に,果実巾では岡山県産に近い。水質が決して良くない環境においても生育できる。水田雑草に類似する生活史も有する。移植後も活着・結実しやすい。休眠あるいは休止状態で土壌シードバンクを形成する。

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© 2007 日本緑化工学会
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