日本緑化工学会誌
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特集
「積雪寒冷地における緑化工技術の現状と課題」(II), 寒冷地における地域性系統緑化手法の導入と課題
齋藤 与司二上條 勝彦中山 和雄等々力 敏樹
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2007 年 32 巻 3 号 p. 421-424

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抄録

神流川発電所の上部ダム堤体材料採取跡地の25 ha において,「地域性系統苗を用いた生物多様性の高い森林復元」を目標に,総本数8 万本の地域性苗の植栽を2004 年春から本格的に開始し,2006 年6 月に完了した。今回の植栽工事では,カエデ類を含め適用樹種の全80 種類のうち76 種類を地域性苗木として育苗し,標高1,300 m~1,500 m という厳しい立地環境から,生育不良・枯損を極力抑えるため,変化に富んだ基盤造成を行った。また,寄植えやチップ堆肥によるマルチングなどを行い取り組んだ結果,寒冷地における植栽及び植栽後の幼苗期に関する課題も明らかになったので,途中経過を報告する。

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© 2007 日本緑化工学会
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