日本緑化工学会誌
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技術報告
湿地ブルドーザを利用した撹乱依存型絶滅危惧植物ミズアオイとオオアブノメ群落保全の取り組み
稲垣 栄洋栗山 由佳子前島 固女石上 恭平
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2007 年 33 巻 1 号 p. 235-238

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抄録

撹乱依存型絶滅危惧植物のミズアオイとオオアブノメの大規模な群落の保全を図るために,省力的な撹乱方法として湿地ブルドーザの活用を試みた。湿地ブルドーザの撹乱により,3月撹乱,6月撹乱ともに,ミズアオイとオオアブノメの発生が誘発される傾向が認められた。また,ミズアオイとオオアブノメの出現率は,湿地ブルドーザによる大規模な撹乱作業と,市民による手作業の撹乱作業とで差異が認められなかったことから,湿地ブルドーザの利用は,群落保全の手法として有効であると考えられた。ただし,夏季以降に3月撹乱区ではヒメガマ,6月撹乱区ではイヌビエが優占し,ミズアオイやオオアブノメの出現率は低下したことが問題点として残された。

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© 2007 日本緑化工学会
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