日本緑化工学会誌
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論文
二十数年前と比較した山岳道路周辺の植生垂直分布の変化
田端 敬三金銅 清吏大野 朋子前中 久行
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2007 年 33 巻 1 号 p. 59-64

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抄録
東北,中部,四国の山岳道路周辺において2003年から2005年にかけて出現植物種の調査を行い,1979年との比較から二十数年間での植生の垂直分布の変動の有無を検証した。また気温資料の収集と計算を行い植生との関連性を見た。その結果,今回の調査地点での1951~1980年と1971~2000年での年平均気温の準平年値の差は約-0.05~0.66℃で, 温暖化の傾向が見られた。また出現地点の標高の変化を検討した20種のうち18種で分布の上方への移動が見られた。対応分析による調査地点と植物種の座標付けでの第1軸地点スコア,種スコアはいずれも気温と強い相関が見られ,山岳地での植物種の分布域変化に気温変動が影響していることが示唆された。
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© 2007 日本緑化工学会
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