日本緑化工学会誌
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論文
分光反射特性を用いた植生の活力度と緑被率の評価に関する基礎的研究
野々村 敦子増田 拓朗
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2007 年 33 巻 1 号 p. 83-88

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抄録
緑地環境の評価にリモートセンシングデータが広く用いられており,植生の活力度を評価する代表的な指標の一つに,赤色域と近赤外域の分光反射率から求めるNDVI(正規化植生指数)がある。NDVIの有用性は,これまでに行われてきた多数の研究成果から明らかにされているが,一方で,NDVIは緑被率や植生の活力度など複数の要因によって決定されるため,NDVIを単独で用いた場合,各要因を個別に評価することができないという問題点がある。そこで本研究では,植生の活力度と緑被率両方の評価が可能な方法を探ることを目的に,カナリーキズタの葉を用いて基礎的な実験を行った。活力度の異なる2種類の葉(緑葉と黄緑葉)を用い,コルクボーラーで葉をくり貫いて葉面積率を100,80,60,40,20 および0%の6段階設定して分光反射率の測定を行った。その結果,赤色域と緑色域の分光反射率から求めた植生指数(VIgreen)とNDVIの両方を用いることによって,植生を活力度と葉面積率との両方の観点から評価できることが明らかになった。
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© 2007 日本緑化工学会
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