日本緑化工学会誌
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論文
絶滅危惧種ミズキンバイ(Ludwigia peploides ssp. stipulacea)の挿し木法を用いた移植に関する研究
緒方 秀仁勝野 武彦大澤 啓志
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2007 年 33 巻 1 号 p. 77-82

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抄録
神奈川県を流れる柏尾川には絶滅危惧種IA類に指定された水生植物,ミズキンバイが局所的に生育している。しかし,本河川では平成18年より河床整備が行われ,本種の生育地である砂洲が失われる。そのため本種の代替地への移植が急務である。本研究では本種の地下茎および地上部より採取した茎を用い,挿し木法による移植実験を行った。その結果,本種の地下茎を冠水状態の土壌に埋設したところ出芽せずに腐食した。また,地上部の茎を用いた場合,土壌が常に冠水している場所での生育が良好であった。これらから,地下茎を用いた場合は嫌気状態を避ける必要があり,地上部より採取した茎では十分な水分が必要であることが示唆された。
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© 2007 日本緑化工学会
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