抄録
中国の毛烏素沙地に生育するサリュウ,ハンリュウと黄土高原に生育する代表的な郷土樹種4種の苗木を3つの異なる地下水位条件下で生育させ,地下水位が各樹種の現存量と根の分布に与える影響を調べた。地下水位の調節はリゾポットによって行い,地表面から40cm,70cm,90cmの処理区を設定した。異なる地下水位条件に対して,サリュウとハンリュウにおける現存量や根の分布は,他の4樹種より大きく変化していた。さらに,成長が最も良好であった地下水位はサリュウでは70cm,ハンリュウでは 40cmであり,ハンリュウの方がサリュウと比べより湿潤な環境を好む樹種であることが示唆された。また,サリュウとハンリュウは黄土高原に生育する4樹種より地下水位の高低に対して敏感な樹種であると考えられた。