日本緑化工学会誌
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特集
特集「水辺エコトーンの自然再生」
水辺エコトーンの生態学
倉本 宣
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2007 年 33 巻 4 号 p. 540-541

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抄録
大河川の中流域を中心に,一横断線における植生の変化の記録から,河川植生固有種が絶滅した。礫の堆積状況がカワラノギクなどの風散布種子の分布には重要であり,さらに実生の定着にも大きな影響を与えていた。河川固有種は鷲谷のいわゆるメタ個体群を形成しており,カワラバッタではメタ個体群を分断しないことが保全上重要であることが提案されている。ここでは,本来は礫河原が優占していた多摩川の事例を中心に報告する。演者は1979 年から多摩川の河辺植生について研究してきた。特に1988 年からは絶滅危惧種のカワラノギクを中心に研究し,現在はその保全活動に重点を置いて活動している。そこで,本報告は,礫河原が優占した大河川中流の水辺を対象とすることをお断りしておきたい。
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© 2007 日本緑化工学会
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