抄録
筆者らは,長期間にわたり日本国内各地にて様々な在来木本植物の種子を採取し,その発芽率の情報を収集してきた。その情報量は膨大である。そこで本報告では,これらの中でも特に以下の6科11種について若干の考察を加えて,基礎的な種子情報として提供した。また,著者らが行った発芽実験の結果では,既往文献と比較し低い発芽率を示す樹種が多かった。この原因の一つとして,精選後の貯蔵管理における最適な温湿度や,貯蔵時の種子の含水率などの相違も考えられたが,多数の採取場所に加え,毎年の豊凶の変動も激しい中で採取できた種子を用いたことを考えれば,当然の結果といえた。