抄録
カエデ属種子の2年間以上にわたる長期貯蔵の可能性について検討することを目的とし,種子を10~20 %の含水率に調整して0±1 ℃の冷蔵庫で7年間および5年間密封貯蔵したカエデ属8種の種子生存率をテトラゾリウム地図検査によって調べた。また,採取日と母樹が同一の種子を風乾の有無で含水率を変え,2年間貯蔵した場合の種子生存率を同様の手法によって比較した。その結果,種子の含水率を30 %以下にして低温乾燥貯蔵すると腐敗を防ぐことができ,また12~13 %以下に抑えると死亡率が低下して生存率が高まり,5年間以上にわたる長期貯蔵の可能性が示された。