日本緑化工学会誌
Online ISSN : 1884-3670
Print ISSN : 0916-7439
ISSN-L : 0916-7439
論文
イヌケホシダの潜在分布域と気候変化シナリオに基づく分布変化の予測
堀川 真弘村上 健太郎津山 幾太郎大藪 崇司松井 哲哉森本 幸裕田中 信行
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 34 巻 1 号 p. 85-90

詳細
抄録

イヌケホシダの分布データと現在の気候データより分類樹モデルを構築し,現在の分布を規定する気候要因とその閾値を推定した。また,現在と気候変化シナリオ(RCM20)の気候分布から日本全域の分布適域を予測し,分布変化の予測を行った。分類樹モデルおよびその分離貢献度,予測した現在の分布適域より,分布を規定する気候要因は大きくはWI,PRS(夏期降水量)であり,地域的にPRW(冬季降水量)とTMC(最寒月最低気温)が分布を規定していた。現在の分布適域の2次メッシュセル数は1,388であり, 2031~2050年と2081~2100年では,2,179と2,813セルであった。分布適域は2081~2100年に,中部地方から関東・東北にかけての脊梁山脈と北上高地を除く日本全域に広がり,本州最北端までの北上が予想された。

著者関連情報
© 2008 日本緑化工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top