抄録
これまでの研究から,水田の水位の相違により土壌シードバンクから出現する水田雑草の構成は異なることが知られている。筆者らは,水田表土を用いた緑化を検討する際の目標植生の誘導方法を明らかにすることを目的に,水位に着目し,異なる水位を与えた水田表土の撒き出し試験をおこなった。その結果,水位の相違により異なる水田雑草が発生し,また,水位と相対光量子束密度との間に高い相関関係があることがわかった。このことから,水田雑草の発生の相違は光の強さが主要な要因であると推察した。また,目標植生を誘導するためには,生育形組成を考慮した水位設定が必要であることが判明した。