抄録
管理が放棄されたモウソウチク林を適切に整備するための知見を得るため,京都府と大阪府の境に位置する天王山において,放置モウソウチク林の林分構造と整理伐後の動態を調査した。調査の結果,放置モウソウチク林の稈密度は約8,000本/ha,地上部現存量は217~224 t/haであることが明らかとなった。整理伐後は,当年生稈の発生数が増加するが,胸高直径と高さは小さくなることが明らかとなった。特に,整理伐によって当年生稈を伐採した場合,その後発生する稈の胸高直径と高さに与える影響は大きく,数年間続くことが示唆された。