抄録
天然記念物のソテツを対象に,形状の記録を目的として地上型レーザスキャナを用いた3次元計測を行った。ソテツ周辺の地上と隣接する建築物の2階などの計18地点で計測し,各地点で得られたデータ群を座標変換して合成した。これらのデータから平面図や立面図を作成した。3Dデータから作成した立面図と手測りで作成した立面図は概ね一致したが,水平方向に50 cm程度のずれがあった。また,3Dデータから作成した立面図では,根本などの見通しの悪い部分のデータが欠測となることもあった。2回の計測データ群間において,3個体のソテツの最高標高値を比較したところ,差は2.1 cm以下と小さく,レーザスキャナによる形状計測が良好に行われたことが明らかとなった。