抄録
近年,生物多様性の観点から,在来生物に被害を及ぼす外来生物が注視されている。中でもナルトサワギクは,兵庫県の淡路島および徳島県鳴門市を中心に分布域を拡大しており,外来生物規制法により特定外来生物に指定され,分布拡大防止・防除が図られている。セイタカアワダチソウやナルトサワギクなどのキク科の植物種は,道路のり面や路傍の空地などに侵入しやすい一方,森林内には侵入しにくい傾向にある。本報告では,土壌環境と植物の生育に着目し,ナルトサワギクに対し,改良客土(酸性・低栄養塩類型植生基材)を用いた成長抑制実験を行った結果を報告するものである。