抄録
半乾燥地域に位置する中国内蒙古自治区興和県の荒廃丘陵地において,保育ブロック苗を用いた生態回復手法の研究を行った。6種類の広葉樹を3ヶ月間育苗し施工したところ,施工後2年目における活着率は,市場苗木の活着率が土壌厚40-50 cmの場所で21 %,20-30 cmの所では5 %であるのに対し,保育ブロック苗の6樹種の活着率は,いずれも土壌厚に関係なく95 %以上であった。また,根系形態を調査したところ保育ブロック苗の根系は,重力方向に深く伸長し,市場苗木やポット苗とは明らかに異なる根系形態を示した。このことから,半乾燥地域における保育ブロック工法の適応の可能性が認められた。