抄録
都市緑地で発生する剪定枝の活用を検討する一環として,木質系廃材を主原料とする堆肥 (木質系堆肥) の水田への施用が水田土壌の化学的性質に及ぼす影響を分析し,水田土壌からのメタンフラックスの発生量を,既往の土壌改良資材と比較して分析した。木質系堆肥施用によって,土壌の全炭素濃度,陽イオン交換容量,交換性Ca,Mgが高まりやすかった。また,木質系堆肥の施用履歴の異なる3つの水田において,メタンフラックスの違いを調査した結果,メタンフラックスは木質系堆肥施用によって増加するが,他の土壌改良資材を施用した際と比較して特に大きくはならず,施用後2年目以降に減少した。