観葉植物のポトスとサンセベリアを用いて,明,暗条件下での植物のガス交換とホルムアルデヒド濃度を閉鎖系チャンバー内で測定した。その結果,ポトスでは暗期よりも明期で活発なガス交換がみられるとともに,ホルムアルデヒド濃度も明らかに低下した。一方,サンセベリアは暗期でガス交換が若干みられ,ホルムアルデヒド濃度も低下する傾向が若干みられた。以上のことから,観葉植物のホルムアルデヒド除去効果には植物のガス交換が影響していることが示された。しかし,ガス交換とは関係なくホルムアルデヒド濃度が減少していたことから,植物体への吸着の可能性が示された。